光が少しずつ増えていく──カトリックのクリスマス

とまにちわ! とまぴーです。

12月は、街のあかりがやさしくなってきますね。
冷たい空気の中でも、光があると少し安心します。

カトリック教会では、
クリスマスを迎える前に「待降節(アドベント)」という期間があります。
4週間かけて、ゆっくりと心を整えていく準備の時です。

典礼では紫(むらさき)の祭服が用いられます。
悔い改めや、神さまを静かに待つ心を思い起こさせる色です。
アドベントのろうそくを一本ずつ灯していくたびに、「その日」が近づいていることを感じます。

12月24日の夜には、「主の降誕のミサ(夜半のミサ)」がささげられます。
日没から新しい日が始まると考えられてきたため、この夜はすでにクリスマスのお祝い。
聖堂に灯るろうそくの光に照らされながら、祈りが静かに重なっていきます。

翌日の12月25日には、喜びのミサが行われます。
カトリックでは、この日が終わっても、しばらくの間、クリスマスの季節が続きます。
教会によっては、馬小屋の飾りがしばらく残され、訪れる人を静かに迎えます。

カトリックのクリスマスは、
何か特別なイベントをたくさんするというより、
少し早めから心を整え、祈りとミサを大切にしながら、
いただいた喜びをゆっくり味わい、周りの人へ静かに分かち合う時間です。

また、困っている人たちへの募金や支援が呼びかけられることも多く、
物をたくさん買うよりも、「誰かに分ける」ことに心を向けて過ごす方も少なくありません。

そういうことで、今年のクリスマスはどう過ごしますか?
チキンにするか、ケーキにするか…悩むところですね!

どこにいても、だれといても、
心がちょっと穏やかになる時でありますように。

みなさま、よいクリスマスをお迎えください!

TomaP

とまぴー。カトリック聖パウロ修道会の修道士です。ゆるいのが好きです。よろしくお願いします。

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