カトリック西千葉教会を訪ねて─マリアにささげられた静かな祈りの場

とまにちわ! とまぴーです。

千葉県にあるカトリック西千葉教会を訪ねてきました。
総武線で四ツ谷からおよそ1時間。
黄色い電車に揺られて、少し遠くの巡礼です。

最寄りのJR西千葉駅は、駅前がとても便利でした。
小さな駅ビル「ペリエ西千葉」には、パン屋さんやカフェ、スーパーまで入っていて、思わず「四ツ谷駅より暮らしやすそうだな」と感じてしまいました。

Googleマップを頼りに歩いていったのですが、案内されるまま進むと、なぜか教会の裏口らしき場所に出てしまい、ぐるっと回ってようやく正面玄関へ。
住宅街の中に白い建物が現れると、「あ、ここだ」とすぐにわかりました。

白い外壁と三角屋根が印象的な、落ち着いた雰囲気のモダンな建物です。
大通りから少し離れた場所にあり、まわりは静かな住宅街。

屋根の頂点に掲げられた十字架が空に映えて、凛とした佇まいを感じます。
この教会の保護者の聖人は「被昇天の聖母」です。
マリア様に見守られながら、地域に根ざしてきた教会なんですね!

その始まりは、明治時代にまでさかのぼります。
1882年、まだ鉄道もない頃、横浜から船で房総半島に渡った宣教師たちが、千葉の地で最初の教会「千葉教会」を始めました。
戦中・戦後の移転を経て、1954年に現在の汐見丘へ。
そのときから「西千葉教会」と呼ばれるようになりました。

千葉の宣教は、都市よりも農村から広がっていったという珍しい特徴があるそうです。
船で渡り、徒歩で村々を巡った宣教師たちの熱意には、本当に頭が下がります。

今回も受付で撮影のご許可をいただき、感謝です。

中に入ると、まず聖水盤があり、十字を切って心を落ち着けます。
聖堂は、高い天井と明るい採光が印象的で、白い壁と木のベンチのコントラストが美しく、静けさの中に柔らかい光が差し込んでいました。

この教会には、大小さまざまなマリア像が置かれています。
入口や階段の角、中庭、ホールなど、どこにいてもマリア様の優しいまなざしを感じることができます。

また、家庭の守護者である聖ヨセフ像もあり、信徒たちの生活と祈りを見守っています。
そして後方には、1979年に信徒の方々から寄贈されたパイプオルガン。
典礼やコンサートでも用いられていて、この日はちょうど練習中。
堂内に響く荘厳な音色が、静かな午後にぴったりでした。

帰り際、聖堂入り口にある記帳ノートに名前を書きました。
「とまぴー」と書いたあとで、横に本名も添えました。
そして、忘れずに巡礼スタンプも。
スタンプ帳もずいぶんたまってきました(なぜかちょっと寂しい)。

1882年から続く祈りの歴史。
マリア様に守られ、今も静かに信仰を育んでいる教会。
西千葉教会は、そんなやさしい時間が流れる場所でした。

TomaP

とまぴー。カトリック聖パウロ修道会の修道士です。ゆるいのが好きです。よろしくお願いします。

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