とまにちわ!
日本を代表する建築家白井晟一を回顧する「渋谷区立松濤美術館 開館40周年記念 白井晟一 入門」展の第2部「Back to 1981 建物公開」を見てきました。
この展覧会は、白井の代表作として名高い同美術館そのものを見せる企画です。
白井の手がける建築のユニークさから「哲学の建築家」とも評されています。
外壁に使用されている建材は、白井が韓国から輸入し「紅雲石」と名づけた石。
玄関を入ると、天井には薄く切ったオニキスの石材を使用した光天井のエントランス。
ふだんは閉鎖されている美術館中央の吹き抜けにあるブリッジ。
今回の展覧会では会期中に限り、エントランスからまっすぐにこのブリッジを渡ることができます。
作品保護・展示するための壁などに囲まれているメインの第1展示室。
窓ガラス側に設置されていた壁がすべて取り払われ、吹き抜けが見えるようになっています。
階段や壁の微妙な曲線など見飽きません。
が、今回初公開された、茶室とサロンミューゼ・特別陳列室に辿り着けず!
いや、大人だから聞けばいいのだけど、聞けない…。
館内を上から下へ、下から上へ、右に左に行ったり来たりしたものの、どうしても見つけられないのです。
すると、白井のこんな言葉に出会いました。
「人々がすぐなじめるとは思わないし、すぐなじまれてはむしろ困る。だが、10年か20年たって…生活に根を下ろしてしまえば…何か心のやすまるものとなってくれるんじゃないか。」
これは、きっと、10年か20年たって…また来いってことなんだ…。
白井建築の真髄を感じた気がします(違う)。
「渋谷区立松濤美術館 開館40周年記念 白井晟一 入門」
開催美術館:渋谷区立松濤美術館
第1部/白井晟一クロニクル 2021年10月23日(土)~12月12日(日)
第2部/Back to 1981 建物公開 2022年1月4日(火)~1月30日(日)
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